4seasons bicycle の日記

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【NHK衛星(BS)契約】突然結ばされた衛星契約を破棄できるのか・・・その①

今回はこのブログを立ち上げて以来の重い話になります。
ただ私も今回の件は非常に思い悩まされ、解決に至るまでは常にこの事が頭から離れない程でした。もし私と同じ様に悩んでいる方が今回の内容を見て少しでも参考になれば良いなと思い記させて頂きます。

始めに申し上げておくと、今回の話はあくまでも”私のケース”であり、こうすれば必ず同様の結果が得られると言う訳ではありませんし、また私は法律を勉強した者でもありませんのでその辺りの間違いもあるかも知れません。ご容赦下さい。
また結論から申し上げると今回の私の場合は晴れて契約を破棄する事ができました。

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事の顛末

私は現在まだ籍は入れていない彼女と同棲しております。私が仕事で、彼女が休日のある日の昼位にNHKの調査員が自宅のインターホンを鳴らします。
私は普段から彼女には、自分が居ない時の心当たりのないチャイムには出なくても良いよと言ってあります。ですから今回も彼女は居留守を決め込みます。(彼女としては心苦しい様ですが、物騒な世の中なので仕方がありません。それに本当に重要な来訪の場合は来た事を残して行くか、事前に来る旨の通知があります。)
その後15時位にもう一度同じ格好の人が来ますがこれにも出ません。
しかし20時過ぎに再度インターホンが鳴ります。20時過ぎとなると部屋の明かりも点いているので仕方なくドアを開けたそうです。

ここからはどこにでもある話ですが、
「お宅の集合住宅にはBS放送を受信できるアンテナが設置されている」
「お宅のテレビは薄型か??」
「薄型ならBSチューナーが内蔵されているので衛星放送が受信できる」
「この場合衛星放送の受信料を払わなければならない」
「これは国民の義務で、法律で決まっていることです。ここのアパートの他の住人もみんな加入して頂いています。」 「いつ来ても不在なので今日は契約書を書いて頂くまで帰れません」(※実際には調査員が来たのは今日が初めて。)
という様な形で押し切られて契約書にサインしてしまった様です。
※帰宅してすぐに彼女から聞かされた内容ではありますが、実際とは少し違う可能性があります。また実際に契約書を書かされるまでには1時間程彼女も「自分では分からないから、また後日改めて来て下さい」と抵抗はしていた様です。

私たちの住まいの現状

f:id:fourseasonsbicycle:20181217174753j:plain 先ずお恥ずかしながら自分も衛星放送なんて寝耳に水でした。そもそも実家もこういった有料の放送等は一切契約した事はなく(NHKの地上波の受信料はもちろん払っています)、そんなものに興味も無かったので一切こういった話に無頓着でした。
が、後から思い返してみるとニュースの見出しで問題になっているというのを以前目にした気がしますし、インターネットで調べてみると沢山の相談依頼やブログ記事がヒットしました。予めある程度の知識があれば彼女にもどう対応するかを伝えて、毅然とした態度が取れていたかも知れません。

私たちの住まいにBSのアンテナが設置されているかについては上記の様な状態でしたので、賃貸契約する際も全く気にして居ませんでしたが、調査員がさすがにそこで嘘を付くとは考えられませんので設置はされているんでしょう。(今も確認はしていません)
また家にあるテレビも薄型で、BS非対応等のテレビを敢えて購入してはおりませんのでこれも条件には合致しているのでしょう。

では衛星放送(BS)が見られるかと言えば、見られないです。見たこともありませんし、見ようとしてこともありません。調査員が帰った後に彼女から事の顛末を聞いた時に初めてリモコンのBSボタンを押しました。
後々調べて分かった事ですが、ケーブルを買い足せば衛星放送が受信できる可能性があります。

我が家の現状で衛星放送を契約しなければならないのか・・・

これに関しては冒頭でも述べた様に法律の話になって来ますので、間違いがあれば申し訳ございません。
結論から言えば恐らくグレーゾーンなんだと思います。
契約が必要だと考える人の意見としては「アンテナがあって、テレビも対応していれば契約は必要。ケーブルなんて千円位のものなんだからそれは買えば済む。」
不必要と考える人の意見としては「衛星放送が見られない以上、放送を受信できる設備を設置したとは言えない」「ケーブルがいくらかは関係ない」「例え千円だからという理由でまかり通るなら、テレビだって今どき中古のを探せばただ同然で手に入れる事もできる。テレビを持っていない家庭に”テレビを買えば地上波見られるんだからNHKと契約しなければいけない”と言っているのと変わらない」

放送法第64条
協会の放送を受信することのできる受信設備を設置した者は、協会とその放送の受信についての契約をしなければならない。


上記の様にどちらとも意見が存在します。法律は解釈ですので様々な意見がありますし、置かれている状況にもよって変わってくる可能性もあります。では司法の場ではどう判断されるのかですが、衛星放送の契約に関しての判例はまだ出ていない様です。(ちなみに地上波に関しては2017年12月6日に最高裁で判決が出ており、NHKを受信できる設備を設置した者は契約を結ばなければなりません。)

契約を無効にできる法律的な後ろ盾はない

f:id:fourseasonsbicycle:20181217174505j:plain 法律の知識がありませんので解説はできませんが、上記の最高裁の判決を調べて頂ければ、”契約の自由”などを根拠として契約の破棄を求めるのは難しそうなのが分かります。
では契約に至るまでの過程に問題はなかったのか。
これに関しては上に述べた内容なので法律に触れている可能性はあります。ただそれを証明する術がありません。音声や動画で記録していればその中に法に触れる内容がなかったか確認して、少しでも可能性があればそれを基に契約は無効だと主張する事ができると思います。あるのは契約を結んでしまったという圧倒的に弱い立場だけです。

もちろん、上記の”契約は必要ないとする”立場の方の様に、「ケーブルがない以上衛星放送は受信できず、受信設備を設置したとは言えない」と主張するのは一つの手ではあります。
ただこちらがそう主張したとしても、NHK側が「ケーブルは受信設備には当たらず、アンテナ、BSチューナー内蔵のテレビを設置した時点で契約は必要だ」と主張すればこの話は平行線を辿ります。

長くなるのでその②に続きますが、その前に・・・

その②で実際に私がどう行動したのか、どこに電話を掛けたのかを記していきます。
f:id:fourseasonsbicycle:20181217174533j:plain ただその前に今現在進行形で調査員が来て困っている人や、私と同じ様な環境でもしかしたらこれから調査員が来て契約を迫られる可能性がある人は、先ずは契約しないことです。
もちろん、衛星放送を見ている、そもそも見たいと思っていたという方は契約して良いと思いますしする必要があると思います。私たちの様に今までも見てこなかったし、これからも見るつもりがない方は契約書を書かなければ、支払いの義務は発生しませんし、私の様にこちらからアクションを起こす必要はありません。
契約をして欲しいのはあくまでも調査員側なのでこちらは受動的断り続ければ良いのです。
ただ私たちの様に契約書を書いてしまうとこちらからアクションを起こさなければならないですし、正当な方法で契約を破棄する手段もなかなかありません。

また断り続けるのも大変だと思いますので、是非動画や音声を残しておくことをお勧めします。NHKの調査員が来訪した際には法律的な後ろ盾を作る意味でも、抑止力とする意味でも、「説明は伺いますが、内容に関して後で”あった、なかった””等の水掛け論を防ぐ意味合いでも音声を記録させて頂いてよろしいでしょうか??」等と許可を求めればいいと思います。
そこで調査員が拒否すればお引き取り願えばいいと思いますし、その上で契約を求めて来たとしても強要に近い説明や、長時間に渡る居座りの様な事はなくなると思います。ただ、その内容が腹が立ったからと言ってインターネット上に後悔するのは例え音声でも肖像権の侵害に当たる可能性がありますのでご注意ください。

それでは長くなりましたのでその②に続きます。